中国語を学ぶ際にパソコンが思わぬ役割を果たします。
中国でもパソコンを使うようになっていますが、パソコンの入力にはキーボードを使います。
キーボードは欧米の原語圏で生まれたものです。日本語ですらかな入力するよりもローマ字入力の方が効率良く入力できます。
中国語をパソコンに入力する場合はやはりアルファベット=ピンインで入力します。他にも入力方法はありますが日本人には敷居が高くなります。
中国語をピンインで入力する場合、日本語のようにカナで入力してから更に漢字に変換するのではなく、直接漢字に変換するため、漢字ごとの発音を正確に覚えていないとちゃんとした文字が出てきません。これは本場中国の人間でも上手くいかない事が多いようです。日本語はかなさえ書ければ発音記号は要りませんが、中国人だからこそ発音記号など意識しないで発音していないという事です。
PC入力を意識している若者と違い、中国のIT化は年配の人ほど日本人以上に進まないのです。
中国語を標準としない外国人が中国語の発音を覚えるのにこの入力法が思わぬ効果を生みます。
中国語の文章を正しく入力するだけで、手から発音を覚えられるのです。
幸い日本人は漢字の見分けが付けやすい民族です。欧米圏の人間のように漢字に慣れていないと「日」と「目」のような単純な違いはかえって見分けにくいようです。欧米圏の人間は発音が間違っていても=漢字が間違っていても気付きにくいのです。まして同音異義字には気付きにくいのです。
中国漢字を正しく入力しながら中国語の発音を学ぶのは日本人だけに許された特権かも知れません。特権は大いに利用して、中国語を素早く身につけましょう。
中国語の発音をパソコン入力で学ぶ
中国語の漢字の略し方
中国語の漢字は独特の略字・簡体字を使いますね。
ちなみに略さない漢字は繁体字と呼びます。
個人的には日本語と中国語の区別が付いて良いと思いますが、障害に感じている人もいるようです。
ただパソコンで文字入力をする時はフォントを組み込んだりと最初だけ面倒な手続きが必要でになりますが。
簡体字は2238あるそうですが全部一度に覚える必要はありません。
単一の漢字で覚えるより、2文字以上の単語で出てきた時に覚えてしまうと楽です。
旅行で考えれば「飛行機」という単語を中国語で書くと、すでに2文字簡体字が使われますよね。
中国語フォントを入れていないパソコンでは文字化けの元なのでここでは書きませんが
「飛」の簡体字は外枠の一部だけ取った略し方です。見ればすぐわかりますし理解もできるでしょう。
「機」の方は簡体字で「机」と書きます。両方とも発音が同じなので代用された形です。
同様に「裏」を「里」、「麺」を「面」に置き換えるなど、ちょっと漢字の意味も変わる点が日本人にとってはややこしいですが慣れるまでの辛抱です。
こうした中国が簡体字を作る際に漢字の略し方で重視されたのは「画数」。
漢字の画数が12画程度に収まるようになっています。
これは文章を書く際の早さを重視したものでしょう。
日本語のように画数の少ない仮名文字を併用するのと違って、
中国語は全て漢字で書きます。画数の多い繁体字ばかりでは時間がかかって仕方がないからです。
覚えやすさについても考えられたことでしょうが、実は漢字はある程度画数が多いものの方が憶えやすいのです。
欧米人など漢字になじみがない人が日本語を学ぶ際にも、むしろ画数が少ない文字の方が覚えにくいとの結果が出ています。
「人」と「入」はその最たるものですが、「六」と「八」、(日本語ならカタカナの「ハ」も)、「日」「白」「目」なども特徴が少なくて区別しにくいそうです。
逆に「薔薇」とかは書く方はともかく、読む方はすぐ覚えられるそうです。
日本人は漢字をゼロから憶えなくて良い点は欧米人より有利ですから、日本語と形の違う文字、意味の違う文字を優先的に覚えましょう。
中国語の読みに慣れるコツ
中国語を学ぶ際、日本人はつい漢字を日本語読みしてしまいます。
ほとんどの文字が発音が違い、全て覚えなければなりません。
「中国」すら「チュウゴク」とは読みません。無理矢理カタカナで書けば「チュングォ」が近い発音です。
頭を中国語モードにすることに慣れればむしろ読みが一通りしかない分、楽になるんですが。
なかなか中国語の音になれることが出来ない人は、身近な言葉を中国語読みしていくと良いでしょう。
一番身近なのは自分の名前です。
自分の名前を中国語読みして「我是○○○」と自己紹介するつもりで覚えましょう。
その次は自分の家族の名前、住んでいるところ、勤めてる会社、趣味、出身地・・・
次々と漢字を中国語読みして音を覚えていきましょう。
「私は○○です」
「妻の(夫の)名前は○○です」
「子供の(親の)名前は○○です」
「○○県の○○市にすんでいます」
「近くに○○(施設・目印)があります」
「私の趣味は○○です」
「私の好物は○○です」
「私は○○に勤めています」
・・・・・
このようにすべて中国語で書き出して実際に発音しながら覚えていきます。
例えば「田中さん」なら「中」の発音は「中国」「中華」「作業中」など全て同じ発音で使えます。
また中国語を覚えても中国語で話す内容がないと誰にも話しかけられないので、自己紹介を覚えていくことは一石二鳥でもあります。
身近なところから楽しみながら覚えていくことが中国語に限らず、外国語を身につけるコツなのです。
中国語は音から学べ!
中国語は音から学ぶのがコツです。
言葉はなんでも音から始まっていますし、
当たり前のことではありますが、
日本人が中国語を学ぶ際は特に重要なポイントです。
その理由は先にも書きましたが、
中国語を文字から学ぶと、日本人の場合、
漢字の日本読みにとらわれてしまうからです。
読みはもちろん、書く際にはどうしても日本語の音に引きずられてしまいます。
出来るだけ中国語の音声を聞き、発音し中国語の語感・音感を体に染みこませることが必要になります。
中国語で会話しなくて良い、筆談だけで良いというなら日本人にとってこんなに簡単な外国語もありませんが、やはり中国語で会話したいのであれば、日本語観点での漢字と音との繋がりを断ち、片言でも中国語の音が入ってからその音に文字を当てはめる作業が必要になります。
その作業が難しいというのであれば、中華料理のように日本語にない文字の並び方や日本と違う略式漢字=簡体字を含む単語を優先的に覚えていくようにしましょう。
世界には文字のない言語もあります。例えば台湾語も正式な表記法がない言葉です。
どんな文字でも先ず音があって、その音を残すために生まれてきました。
先ずは文字を考えずに素直に中国語の音を聞く、聞いた音を発音する、
これからはじめる方はそこからはじめた方が、一見遠回りに見えても近道なのです。
中国語の漢字の読み
中国語では文字が全て漢字です。そして漢字の読み方は一文字に対して一つだけです。
日本語の様に音読みと訓読みがあったり、使い方や熟語、送り仮名などで読み方が変わることはありません。
【生】という漢字の読み方は中国語では一つだけです。
日本語では何通りの読み方があるでしょうか。
人名・地名まで含めると何十通りあるかわからないほどです。
日本は元からあった日本語に漢字をはめ込んだために読み方が多様になった訳ですが、これは日本語を学ぶ外国人にとって面倒なことではあります。
漢字の意味を活かして情感も込められて、使っている日本人にとっては良いと思うんですがね。
とにかく、中国語では一文字一音ということを覚えておきましょう。
【生物】を「せいぶつ」とか「いきもの」とか、ましてや「なまもの」なんて読むと言うことはないわけです。
知らない熟語が出てきても特殊な読み方はしません。
並んでいる通りに知っている音で読めば良いだけです。
例外をあげれば「マンダリン」とも呼ばれる普通語(標準語)以外にも中国には広東語・福建語・上海語などの方言とも言える言葉があるので、その地方独特の読みはあります。その場合もその地方語では一文字一音です。
しかしテレビ放送などで普通語が使われているため、細かいところを気にせず、基本的に「一文字一音」と覚えておきましょう。
中国語の学びづらい点
中国語を学ぶにあたり、日本人には不利な点があります。
それは「漢字がわかる」という点です。
「え、それってメリットじゃないの」という声もあると思います。
確かに大きなメリットですが,
逆にデメリットにもなるのです。
それは主に会話面において現れます。
中国語と日本語、同じ漢字を使っていても読み方は大きく違います。
音読みで読んだところで通じないのです。
*中国四千年とか三千年とか言いますが、実際は幾度も政権や主導民族、そして文化も入れ替わっています。
日本に漢字が入ってきた時代の「音読み」と現代中国語の音は違っているのです。
漢字がわかっても、こと中国語での会話となると相手の言ってることも聞き取れませんし、こちらが言ってることも通じません。
中国本土や香港などに旅行した経験がある方はわかるでしょうが会話をするより筆談やガイドブックに指さし、さらには英語の方が通じたりするのです。
学習面においても文章の意味はわかっても、意識しないと日本語の音で読んでしまいがちです。
漢字がわかることが逆に中国語会話の習得にとって妨げになるのです。
この点、素直に音からはいる諸外国人の方が会話のマスターは早かったりします。
日本人が中国語会話を学ぶなら音を、聞き取りと発音を英会話学習以上に重視する必要があるのです。
本での学習だけではなく、中国語の音に触れる機会を多く持ちましょう。
中国語の学びやすい点
中国語を学ぶにあたり、日本人には有利な点があります。
「漢字がわかる」という点です。
同じ『漢字』を使う言葉ですから
ゼロから漢字を憶える必要がない点です。
中国語は基本的に漢字表記しかありませんから
諸外国人が中国語を学ぶ際には
それこそゼロから漢字を憶えていく必要があります。
日本人の場合は中国特有の簡体字など
ちょっと違う漢字を覚えればいいだけです。
漢字の意味もほぼ同じですし
文章をながめると内容もだいたいわかります。
「『さんずい』が付いた文字は水に関係する」
などのルールも特に考えずにわかります。
日中国交が回復する以前のトップ会談で、
故・田中角栄氏は筆談をしたそうです。
日本人は文字から学習する場合
中国語は凄く身近な外国語なのです。
でもこれは有利な点ばかりではありません。
日本人にとって、漢字がわかるという点は
中国語を身につける際に不利になることもあるのです。